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15- I- 0010 201 5 年 4 月 2 8 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
ス
ペ
イ
ン
王国
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 AA
格付の見通し 安定的
自国通貨建長期発行体格付 AA
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 格付は比較的発展した多様性のある経済構造、構造改革の進展、ユーロ圏の堅固な支援体制などを評価し ている。他方、格付は改善途上にある金融システム、財政赤字の継続、高水準の対外債務および政府債務 などが制約要因となっている。格付の見通しは安定的。政府がこれまでに実施してきた構造改革によって 財政や金融システムが大きく改善しているほか、足元では内需を中心とした経済回復が続いている。 15 年末には総選挙を控えているものの、主要 2 大政党は E U から求められている財政健全化を進めていくと みられる。高水準の純対外債務を抱えているものの、経常黒字が継続する中、純対外債務の増加も抑えら れており、欧州全体の金融市場の変動から影響を受ける度合いが低下している。
(2) 名目GDP 約 1. 4 兆米ドル、人口 4, 700 万人を擁し、ユーロ圏では経済規模第4 位の中核国。14 年の一人 当たり GDP(購買力平価)は 3. 3 万米ドルを超えるなど比較的発展した経済。多額の民間債務を抱える中 で 、 不 動 産 バ ブ ル 崩 壊 や 金 融 危 機 が 発 生 し 、 12 年 7 月 に は ユ ー ロ 圏 諸 国 か ら 欧 州 安 定 メ カ ニ ズ ム (E SM)を通じた銀行部門への金融支援を受けた。国民党政権はこれまでより安定した政権基盤を背景に 経済危機からの脱却や経済構造の転換に向け、労働市場、財政、金融システムなどの構造改革を進めてお り、足元では労働市場や金融システムが大きく改善し、競争力にも回復がみられる。これにより、経済は 13 年央から個人消費や投資など内需を中心に回復基調にあり、14 年は 1. 4%と 4 年振りのプラス成長と なった。先行き経済は民間債務削減が継続することから回復力は弱いものの、欧州中央銀行(E C B)の拡 大量的緩和による金利低下や通貨安、さらには燃料安などが押上げ要因となり 15年、16年とも2%程度 の成長を続けるとみている。14 年の物価上昇率は下落に転じたものの、経済回復の継続や賃金も上昇し 始めていることから、デフレ圧力は徐々に緩和していくとみている。経常収支は 13 年から黒字に転じて いるほか、純対外債務残高も依然高水準ながら GDP 比 90%前後に抑えられている。
(3) 金融システムは改善途上にある。銀行に対する金融支援の条件となった個別行に対する資産査定およびリ ストラ計画策定、銀行再編基金を通じた資本注入、資産管理会社への不良債権移管、さらには銀行規制お よび監督強化などが計画通り実施され 14年 1月に終了した。金融支援のうち、実際に引き出されたのは 個別銀行に対する資本注入など全体の 4割程度(413億ユーロ)にとどまっており、このうち31億ユー ロは既に E SM に返済された。民間向け銀行貸出残高は減少が続いているものの、不良債権比率が低下し ているほか、住宅価格も下げ止まっている。銀行は E C B を通じて資金供給を受けているが、業績が改善 し始めているほか、資本基盤も強化されている。
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る計画である。経済成長を促進する所得減税や課税基盤強化など税制改革が実施されたが、歳出の伸びが 抑えられていることや経済回復も続くことから財政赤字は抑制されていくとみている。
(担当)内藤 寿彦・山本 さくら ■ 格付対象
発行体:スペイン王国(Kingdom of S pain) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 AA 安定的
自国通貨建長期発行体格付 AA 安定的
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 4 月 23 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一
主任格付アナリスト:内藤 寿彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、
「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) スペイン王国(K ingdom of Spain)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が公表した経済・財政運営方針などに関する資料および説明
・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
発行体または中立的な機関による対外公表という、当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情
報として利用した。
9. 非依頼格付について:
本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依
頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及
ぼす非公表情報を入手していない。
10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
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